数寄屋大工と茶道家の夫婦が手掛ける茶室改修工事

文化の日に静かな工場で、スギ、ヒノキ、ケヤキを蔵出し。数寄屋大工と茶道家の夫婦が手掛ける茶室改修工事の図面が届き、準備を始めました。数寄屋大工は、繊細な技術はもちろん、竹や杉皮、土壁などを活かす専門的なスキルが要求されます。

茶室の中では、どんな身分でも頭を下げてくぐらなければならないにじり口が設われ、身分が平等であることを示します。無垢材を活かし、客人を敬うための天井との高低差等で、侘び寂びの精神を体現する簡素な空間。

豊臣秀吉の命令で千利休がつくったと伝わる国宝「待庵（たいあん）」は、数寄屋建築の原点といわれるわずか２畳の茶室。製材所から始める家づくりでは、和室や茶室に今一度目を向け、日本ならではの文化と暮らしを見直すことで、多摩産材の需要を広げとうきょうの山を守り続けたいと考えています。

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