熟練技術者と国産材を守る
都心で始まるリフォームには、多摩産材杉の柱と50畳分のフローリングが採用されました。沖倉製材所では、出来る限り熟練技術者の腕を活かした仕事を心がけています。

ものづくり産業の現場で深刻化する現実は、腕を活かす仕事が少ないこと。

日本の祈祷の風儀である塔婆や護摩札も、今や安い外国産が主流です。
先日も北米カナダやアラスカのスプールスで、継続的な3000枚の護摩札が可能かどうかの問い合わせあり。なんとか用意できそうな材は「米ツガ」とお伝えした所「赤くて重いから」が理由でNG。
ならばこの土地の木である東京産モミの木をお薦めしたところ今度は「目が粗いから」NG。

では、護摩札に目が粗いかどうかがどれだけ必要なのでしょう。これまでの輸出入を見直すべきこの今の世の中、目が粗いかどうかや、色味のあれこれより、木材業界にとどまらず全てのものを国内で、できる限りのことをするべきであると沖倉製材所は考えています。

日本は資源がない国と言われているが、木材の資源は豊富にある。植えれば生える再生可能な資源であることを今一度深く受け止め、何故外来材スプールスを使う必要があるのかを、全ての業種にも置き換えて考えていく。
職人を守り、国産材を守る。技術を継承するための母体を立てるなど、まだまだやらなければいけないことが沢山ありそうです。




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